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事例747『アンカーボルトを倒した』

午前中だけで4件の打ち合わせに行ってきました。

一つ一つの打ち合わせ時間は短いですが、
頭が疲れました。
昼休憩を取って、午後からは現場です。

 

■(1)今回の事例______________

「アンカーボルトを倒した」
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アンカーボルト欠落

◆写真解説

アンカーボルトの位置が悪く、土台内の金具に干渉するため
倒してしまった。基礎との緊結ができていない。

 

◆内容説明

土台や大引きなどを金物で接合する木造住宅。
アンカーボルトの位置をズレてセットしたため、
大引きの接合ボルトと干渉し、土台が入らない。
そのため、アンカーボルトを倒してしまった。

アンカーボルトが切断されていれば、
床下からでも確認できない。
ハンマーで横に叩いて倒したために、検査で床下に入り
発見できました。

アンカーボルトは基礎と木躯体を緊結する重要な部材。
場所によっては大きな引抜き力がかかるため
なくしてはいけません。

建築基準法施行令42条2 土台は、基礎に緊結しなければならない。

 

◆対策

1階の床を施工してしまうと、アンカーボルトは見えません。
1階床組時に検査を行う。

 

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■(2)編集後記

住宅着工数の落ち込みが激しいようです。
持ち家は昨年度、前年比約20%ダウン。
愛知県のあるメーカーに聞くと、30%ダウンしたそうです。

これだけ落ち込むと、利益が出ない会社が増えます。

タマホームの決算報告などを見ても
かろうじて黒字にしているような感じです。

 

今後はどこもリフォームなどに力を入れていくでしょう。
大手ハウスメーカーは、保証延長などをうたい
リフォーム工事を営業しているようです。

リフォーム検査は、あまり依頼がありませんが、
検査に行くと、重大な瑕疵があることが多いです。

新築に比べると、品質管理の面ではかなり遅れています。

事例744『土台の腐朽』

今日は、やや遠方への検査に出かけます。
週末、筋トレをしたら腰を痛めました。
ほぼ治りましたが、長距離移動は腰に響きます。

 

■(1)今回の事例______________

「土台の腐朽」
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土台腐食

 

◆写真解説

雨漏りが原因で土台が腐った。
物を支える重要な土台、構造的な影響が大きい。

 

◆内容説明

外壁からの雨漏りを早期に発見できず、
数年間放置してしまうと、木が腐ります。

近年、高気密化などで、気密シートやウレタンなどが水を止めるため、
部屋内に出てこない雨漏りも増えています。
何か現象が出た時は、躯体の腐朽がかなり進んでいます。

構造体が腐ると、修理が高額になります。
新しい住宅は瑕疵保険がありますが、10年以内でないと
保険も使えません。

 

◆対策

雨漏りしやすい設計をできるだけ避ける。
防水工事時にチェックを行う。

 

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■(2)編集後記

工事中などにもめて、最初、業者はやりかえをしますと
言っていたのに、時間が経ち、やりかえを撤回するケースがある。

業者は最初、申し訳ないと思っていても、
時間を置くといろいろ知恵が付きます。
また、業者が下手に出ているからと、要求をエスカレートしてしまうと
業者は加害者意識から被害者意識へとかわります。

もめている内容にもよりますが、早期の判断が重要です。
後々、代理人が入ったり、裁判に発展し、
最初の条件が一番だったと後悔するケースもあります。

事例743『屋根からの雨漏り』

高3の娘が今週受けた学校の入試。
作文の題は、「今一番興味があること」

何を書いた?と聞いたら
「ミドリ虫について」という答え。
一生懸命作文の練習をしていたけど
想定していない題だったので、少し詳しいミドリ虫
になったようです。

この学校、化学や生物系ではありません。

 

■(1)今回の事例______________

「屋根からの雨漏り」
_______________________
雨漏り

◆写真解説

中古住宅検査で発見した屋根の雨漏り。
野地板の表面は腐っている可能性あり。

 

◆内容説明

屋根材の下の野地板が濡れている。
部屋の天井には雨漏り痕がないため、
検査で屋根裏に入らなければ気づかなかった事例。
下地防水の施工に不備がある可能性あり。

木造住宅では屋根材の下にルーフィングという防水紙を張る。

この紙の施工がいい加減な場合がある。
以前、今回と同じような雨漏り現場で、屋根をめくったら
端から1Mほどルーフィングが未施工でした。

 

◆対策

屋根下地防水のチェックは、タイミングが難しい。
下請け業者選びが重要です。

 

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■(2)編集後記

昨日、今日と主にリフォーム瑕疵の書類を書いていました。
いろいろと複雑で、構造の部分だけでも5時間くらいかかりました。
その間は電話も出ずに集中していました。

リフォームは新築より法令順守の意識が薄く、
とんでもない施工をされてしまうケースが多い。
それでもきれいに仕上がってしまえば、
施主さんは瑕疵に気付くことはありません。

今回検査に入り、リフォーム工事によって
耐力壁のほとんどを取られてしまったことが発覚。

検査を依頼してなければ、施主さんが気づくのは
大地震のあとだったでしょう。

事例737『筋違いの穴あけ』

昨日の雪の影響で、名古屋高速の一部が終日通行止め。

事務所から名古屋インターまで、普段は10分強ですが、
今朝は1時間かかりました。余裕をもって朝7時に出発したのに
現場へは少し遅れて到着。

夕方、事務所に戻る時も、音羽蒲郡付近で30分。
豊田インターから引山インターまで約1時間
渋滞にはまり、事務所に戻れたのは20時。

予定が大幅に狂った1日でした。

 

■(1)今回の事例______________

「筋違いの穴あけ」
_______________________

筋違い穴
◆写真解説

筋違いに穴をあけて配線を通した。
筋違いは、切欠きや穴あけをしてはいけない構造材。

 
◆内容説明

階段の壁。照明器具を取り付ける位置にちょうど筋違いがあり、
穴をあけて線を通した。

故意の穴あけ以外に、死節などの穴、欠けなどがない材料を使う。

 
◆対策

構造検査後の施工と思われます。

現場をまめに確認することが重要です。

 
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■(2)編集後記

 
建築士と弁護士に煽られ調停をやった結果、
瑕疵を一つも認めてもらえなかったという話を聞きました。
私が内容を見ると瑕疵らしい瑕疵は存在しない。
それなのに現在、訴訟を勧められているようです。

また、業者が瑕疵を直すと言っているのに
裁判をやりましょうと瑕疵検査をした建築士が弁護士を連れてきた
という話もあります。

弁護士と建築士がセットになれば
普通は騙されてしまうでしょう。

事例732『防水紙が溶けた』

今日も欠陥検査後の修理工事の確認に行ってきました。

住みながらの工事のため、家具の移動が大変。
また、生活に制限も出てきます。
本来、工事中に不備を発見できると良いです。

 
■(1)今回の事例__________

「防水紙が溶けた」
___________________
防水紙溶けた
◆写真解説

モルタル下地に使い、アルカリで溶けた防水紙。
これが原因で雨漏りが発生。

 
◆内容説明

防水紙は合成樹脂などでつくられている。
普通の防水紙は耐薬品性がなく、モルタル用の「耐アルカリ」
防水紙以外は、モルタル下地には使えない。

そんな注意書きが、梱包にないため
現場で知らずに使ってしまうことがあります。

写真のように溶け出し、穴だらけになれば防水性はありません。
モルタルにクラックが入れば、雨漏りする可能性が高い。

 
◆対策

耐久性の面などから、防水紙の質にこだわる
お客さんも増えてきました。

何を使うか、メーカー、品番まで設計段階で指定をする。

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■(2)編集後記
手抜きで多いのは「材料をケチる施工」
塗料を減らす、モルタルを減らす、接着剤を減らすなど。
特に外壁は面積が広いため、材料を半分にすると
お金がかなり浮く。

モルタルを2回塗るところ、1回塗りで厚さを半分にする。
外壁塗装、2回塗りのところ、1回塗りで薄く塗るなどは
よくある事例です。

あとからでは分かりにくいケースがあり、
工事中に搬入された材料の量、厚さ、工程を確認することが
手抜きを防ぐ策です。

マンション管理会社

マンション管理会社は住民のために業務を行う会社ですが、
デベロッパーやゼネコン系は、いざとなればどっちを向くか
は決まっています。当然、親会社です。
マンションで欠陥疑惑が出た場合、一番厄介なのがこのタイプです。
情報が筒抜けになります。

独立系の会社がいいかと言えばそうでもありません。

先日、マンションの定期総会に出席。
管理会社は独立系。理事長も1年交代のため、管理組合に深く入り込まない。
そのため丸投げ状態になっています。
管理会社の担当者は、訪問販売のトップセールスマンみたいに口がうまい。
悪い方ではないと思いますが、何か裏がありそうな人。
修繕工事の業者決めなど、担当者が全てを取り仕切り、
巧みな話術で住民を納得させていました。

戸建と違い、いろいろ制約があるマンション。
購入時は建物だけでなく、管理形態も調べておきましょう。

事例729『柱にスイッチBOX』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
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■(1)今回の事例___________

「柱にスイッチBOX」
____________________
779
◆写真解説

RC柱にスイッチBOX。
鉄筋の切断、間隔が広い。かぶり不足の可能性がある。

 
◆内容説明

躯体欠損となるコンセントやスイッチは、柱、梁には設けません。
解説に記載したように、鉄筋への影響があります。

使い勝手上必要な時は、スイッチBOXの厚さ分、
コンクリートを厚くするなどしないといけません。

設計時に配慮されていれば問題ありませんが、
電気配線の計画があとになり、
BOXを無理やり入れこむことが多いです。

 
◆対策

電気配線の計画、確認時に位置を確認する。

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■(2)編集後記

・保証が切れても無償修理が当たり前。
・図面どおりでも、気に入らなければ無償でやり直し。
などで、もめているケースがあります。
消費者が業者より強いと思っている方が多いです。

新聞社やテレビ局に情報を送ると脅しても
簡単には取り上げてもらえません。
マスコミが叩くパターンは決まっています。

正しいのは自分だから、裁判で勝てると思っても
内容によっては全く認めてもらえないこともあります。
家は頻繁に買うものではありません。
初めて買うのに、契約時には物がない。
金額が高価なため、損害が出ると大きくなりやすい。

安易な契約をせず。
事前によく確認し、業者を選ぶことが大事です。

事例724『シーリングの穴』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
せっかくの秋の連休。
名古屋は今日から4日間、雨の予報です。
先週末、標高1000Mあたりは紅葉がきれいでした。
紅葉
愛知、長野県境の茶臼山
今年は例年に比べ、山の紅葉がきれいだと
地元の方が言ってました。
■(1)今回の事例_________
「シーリングの穴」
_________________
 
シーリング
 
◆写真解説
シーリング施工不良。最初からこの状態。
ここから雨が入り、下地防水に不備があれば雨漏りする。
◆内容説明
慌てて施工したためか、きちんと充填されていない。
全般的に充填不足の可能性もあります。
サッシ廻りは雨漏りしやすい箇所。
防水テープやサッシのパッキン不良があれば
雨漏りにつながる。
◆対策
シーリングの施工不良は意外と多い。
施工前、施工中、施工後で確認できるとよいです。
====================
■(2)編集後記
最近多いのは「省令準耐火仕様」の施工ミス。
火災保険が安くなるメリットがあり、
仕様を選択する人が年々増えているようです。
省令準耐火は、基準がかなり細かいため、
設計者や現場が、仕様を理解できていないことが多い。
この仕様のミスは、完成してからですと
壁や天井を壊してやり替えてもらうことになり、大変です。
基準法ではなく、罰則がないためか
未だにお金がかかる施工を故意に省略している上場企業があります。
いつまで顧客と保険会社を騙し続けるつもりでしょうか。

事例681『屋根下地の腐朽』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日はやや遠方へ、マンション完成検査に出かけます。
一個人からの依頼で、見る場所は限られますが、
ピット内や屋上など、ミスが出やすい共用部分も
抜き打ちで場所を指定し、チェックしてきます。
売主、施工者さんには時間を取らせるため
遅れないように早めに出発します。
■(1)今回の事例_________
「屋根下地の腐朽」
_________________
 
屋根腐朽
 
◆写真解説
軒がない屋根。少しだけ外壁面から出ている屋根下地の合板が
濡れて真っ黒になっている。屋根からの雨漏りが原因。
◆内容説明
屋根の防水が切れ、下地の合板まで濡れている。
長期間放置したため、合板が腐り、
屋根ごと交換しないといけない状態。
原因は防水工事の施工不良。
こんな状態でも屋根工事店は施工不備を認めない。
◆対策
雨漏りは10年間の瑕疵担保期間や保険があるので
ミスがあっても自己負担で修理することは、ほぼありません。
それでも漏れないに越したことはありません。
特殊な屋根形状、防水材料を使う場合は
工事中のチェックが重要です。
=====================
■(2)編集後記
マーケティングコンサルタント藤村正宏さんのSNSでの投稿で
昨日、こんな内容がありました。
↓↓↓
不自然なものは、不完全ですから、どこかが破たんして結果、不幸を招く。
あのナポレオンがこう言っています。
「すべて自然でないものは不完全である」
一見、その時は成功したと思っていても、長い目で見たら不幸のはじまりだったりする。
お客さまを騙すような商売。
誰かが泣くようなビジネスモデル。
自分だけよければそれでいいという会社。
そういうのは自然ではないですから、しあわせの概念とはほど遠いところに到達します。
そういう落とし穴に落ちないようにね。
これを読んで思い出したことが先週情報入手した話。
最近始まった、ある詐欺まがいのサービス(住宅関連)が好調らしい。
住宅購入は慎重になる方が多く、不安を取り除く内容を
無料だと持ち掛けられれば、騙される人は多いでしょう。
また、購入経験がないと、騙されていることにも気づかないでしょう。
騙されないためには、システムの不自然さに気付くことです。
「無料な理由は何なのか」「無料なのに広告を出せるのはなぜか」
それが分かれば、自分のためのシステムでないことに気付くはずです。

事例652『基礎の穴』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
名古屋も雪が積もっています。
今日は一宮、岐阜方面へ向かいます。
早めに出かける予定です。
■(1)今回の事例________
「基礎の穴」
________________
 
基礎の穴
◆写真解説
基礎の大きな穴。コンクリート打設時にできたもので
詳細な原因は不明。
埋め戻される前に発見。
◆内容説明
あとから異物を取り除いたあとはなく、
コンクリート打設時に空洞ができてしまったようです。
その他、基礎の高さの間違いなどもあり
全般的に雑な施工でした。
内部など、見えない部分でも空洞があるかもしれません。
◆対策
大手ハウスメーカー以外、コンクリートの打設方法は
職人にお任せ。早く終わりたい場合は、
手抜きをされる恐れがあります。
事前にどのような指示を出しているか
監理者または、現場監督に確認をする。
====================
■(2)編集後記
昨日やっと、パソコンを入れ替えました。
検査データはバックアップを取っていますが、
直近1年くらいはパソコンへ入れます。
1年分でも検査写真が膨大にあるため
ファイルの移動だけでもかなりの時間を要します。
あと、ソフトや周辺の接続機器が古くなると
使えないものも出てきて、新たに購入しないといけません。
これが2年ごとですから非常に面倒です。
それでも、新しいパソコンは動きもよく使いやすいです。
ただ、オフィス2013に慣れるには少し時間がかかりそうです。

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2021年1月号~6月号連載
『日経アーキテクチュア』

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「現場で役立つ 欠陥防止の勘所」
2015年4月号~2021年4月号連載
『日経ホームビルダー 現在休刊』

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